のりブログ

ゲーム関連記事および雑記などを書いています。

【祝!】Androidアプリ第一弾「たわらにゃん」をリリース!&開発話

こんにちは!のりです。

皆様お久しぶりです。初めましての方は初めまして!

今年1月以来のブログです。今年こそは何かオリジナルゲームをリリースしようと目標を立てて、地道に制作を進めて無事Androidアプリをリリースすることができました!

その名も「たわらにゃん」!

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 内容は「たわらにゃん」という猫を指で転がして、転がした距離を競うシンプルなミニゲームとなっております。けっこう壮大なゲームを期待していた方には拍子抜けとなってしまう結果かもしれませんが、第一弾ということでご容赦ください。

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開発秘話…というほどではありませんが、リリース記念にたわらにゃんの制作について、少しお話させて頂きたいと思います。

Unreal Engine 4

「たわらにゃん」は、Unreal Engine 4 (以下、UE4) にて制作しました。UE4というと、高品質なグラフィックで壮大なゲームに使用されるゲームエンジンという印象もあるかもしれませんが、手ごろな2Dゲームを作ることももちろん可能です。

そしてUE4のメリットの一つに、マルチプラットフォーム出力対応というものがあります。つまり、UE4のエディタ上で作成したゲームは、PS4やPCの実行ファイル(exeファイルなど)に出力できるだけでなく、AndroidiOSの実行ファイル(apkファイルなど)としても出力できるのです。

ゲームをリリースする上で厄介なことの1つに、この実行ファイル出力というものがあります。これをほとんど手間をかけずに行えることは嬉しいですね。私が今回UE4で開発した理由は、このマルチプラットフォーム出力が最大の理由です。

2、3日で作れるはずが、数か月かかる謎

さて、UE4の話はこのくらいにして、実際にゲーム内容の話になりますが、実際にこのゲームを作るのにどのくらいの時間がかかると思うでしょうか? ちょっとゲームを制作した経験のある方であれば、2、3日もあれば作れるんじゃないか?と思うと思います。そして実際の開発期間はというと、ゲーム内容だけで言えば「2、3日」です!

2、3日で作れるゲームをリリースするのに、なぜ4か月くらいかかったのか?不思議ですよね。私もよく不思議に思います。

ゲーム業界関連の方や、プログラマーの方ってミニゲームくらいのものであれば、どのくらいで作れるか?と聞くと2,3日、遅くても1週間あれば作れるなんて言う方がほとんどです。しかし、実際にリリースするには数か月かかってしまう。さらには、残念ながらリリースにまで至らなかったりしてしまいます。

今回は、この辺の謎を解き明かすため、「たわらにゃん」の開発手順を簡単に書いて考察してみたいと思います!(…変なテンションですみません。久しぶりのブログなので舞い上がっています。)

ゲーム内容を考える、ゲーム画面を描く

まず、ゲームを制作する上で考えることは、どんなゲームにしようかな?ということです。RPGがいいなー。アクションにしようかなー。とか考えるわけです。RPGなら、ストーリーを考えて、キャラや敵を描いて、メニュー画面やマップを描いて、武器やステータスを考えてと想像が膨らむわけです。しかし、いざ作ろうとすると、キャラ一人書くだけで1日経ったりします。さらに攻撃モーションや歩行モーションなどアニメーションを対応しようとすれば、数日かかってしまいます。マップなんて描こうとしたら何日かかるか分かりません。

ということで、最初に作るゲームとしてRPGは無理かな?となり、とりあえず簡単なアクションゲームでも作ってみようかなと思いました。しかし、キャラが左右に動いたり、ジャンプしたりはすぐ実装できますが、それによってどんなゲームにしようと考えるとなかなかゲームの目的が決まりません。

といったところで、ゲームを作るにしても企画内容や仕様内容が決まらないことには制作できないんですね。当たり前ですが。

システムプログラム

さらに、プログラム的なこととしても、スマホの機種ごとに画面解像度が異なるため、機種の解像度変換をしたり、スマホの縦画面、横画面などの対応や、そもそものUE4の機能を調べながら作ったりと、基本的なところでけっこうな時間を使ってしまいました。ゲーム会社では、一人で1本のゲームを作ることは少ないため、自分の担当以外の部分は一から調べないとよくわからなかったりします。一度作ってしまえば、次からは使いまわしでいいのですぐなんですけどね。

というように、ゲーム企画の試行錯誤やシステム部分のプログラム調べに1,2か月かかってしまったわけです。まあ、会社の仕事が終わってから、家で2,3日に1回2,3時間だけの作業だったので、実作業で言えばそこまでかかってはいないかもしれませんが、そんな言い訳しても仕方がありませんからね。

とりあえず簡単なアクションゲームを作る!

そして、結果として簡単なアクションゲームをとりあえずリリースしてみようということにしました。まずは、自分でいろいろ仮画像を画像編集ソフト(PhotoShop)で作成して、それをUE4に組み込んで、左右移動とジャンプをする横スクロールアクションを作ってみました。しかし、壁やブロック、穴や敵などいろいろ追加しないとただの劣化マリオになってしまいます。しかし、一生懸命マリオのぱくりを作るのもなんだかなー。ということで、再度企画を考え直し、敵を食べて大きくなるみたいなアクションゲームに変更しました。しかし、どうにもゲームの完成が見えてこない。

もっとシンプルでかつ、そこそこ面白いゲームにしたいなーといろいろと考え、最終的に今の転がして飛距離を計測するミニゲームに落ち着きました。

ここまで、約3か月です。そして最後の難関が、リリース手続きです。

最後の難関「リリース手続き」

実際にGoogle Play Storeにアップロードできる形にする作業となります。UE4は、マルチプラットフォーム出力可能なため、Android用の実行ファイル(apk)を作成すればすぐにアップロード可能かと思いきや、そう簡単にはいきません。

Google Play にアップロードしてみると...エラー!。再度いろいろ手直ししてアップロードしてみると...エラー!。また、いろいろグーグルさんでエラー内容を検索して修正して、アップロードしてエラー!の繰り返しでした。電子証明書やら、アプリのIDやら、バージョンやら、SDKやら、なかなかアップロードさせてくれません。

さらには、ストアの説明文をしっかり書いてやら、スクリーンショットが2枚以上ないとだめやら、アイコンのサイズはこのサイズ以外は受け付けられないやら、年齢制限や規約やらの審査を受けないといけないやら、なかなかやることがいっぱいです。

そんなこんなで、製品版として正常にアップロードされるまで1か月くらいの試行錯誤がありました。さらに、私の書いた仮画像を妻が書き直してくれて、無事「たわらにゃん」のリリースをむかえることとなります。

アクションゲーム部分のプログラムだけなら数日

ということで、アクションゲーム部分のプログラムだけであれば、ほんの数日で実装できても、 ちゃんとしたゲームを製品としてリリースするとなると、そう簡単なものではないようですね。プログラマーがそのくらいなら1週間ぐらいで作れるっすよ!みたいに言う時は、気を付けましょう!(笑)

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ということで、「たわらにゃん」リリース記念ということで、ブログを書かせて頂きました。これからも「たわらにゃん」はアップデートする予定で、第2弾アプリも開発中なので、ちょっとでも興味を持って頂けたら、プレイして頂けると幸いです。

また、のりブログも少しずつ更新していきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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