のりブログ

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【ゲーム開発】Aバグ、Bバグ、Cバグとは?

こんにちは!のりです。

本日、3記事目です。ロマサガRS、スマブラSPが楽しみ!という記事を書いた直後ですが、ゲーム開発関連の記事を最近書いてないなーと思い、ゲーム開発終盤における「デバッグ」において、ゲーム会社では一般的な「Aバグ」や「Bバグ」というものについてちょっと記事を書いてみたいと思います。

 

ロマサガRS

 

スマブラSP

 

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目次

デバッグとは?

デバッグという言葉は、ゲーム開発に関わっている方や、ゲームにそこそこ詳しい方であれば、聞いたことがあると思います。

・マスター前

ゲーム開発において、ゲームを発売する3ヶ月前くらいから発売までの間は、「マスター前」とよく呼ばれており、マスターとはゲームが完成することを意味します。発売日には、マスターしたゲームが販売されるわけですね。

デバッグ

そして、このマスター前の期間中に行われるゲーム開発工程が「デバッグ」と呼ばれるものです。デバッグとは、作成したゲームを実際に複数人でプレイして、「不具合が見つかったら修正、不具合が見つかったら修正、不具合が・・・」という無限ループを繰り返す作業です。(笑)

ちなみに、デバッグという言葉は「バグ(不具合)を見つけて修正する」と意味からきています。端的にいえば、「バグ取り」です。

・デバッガー(テスター)

実際にデバッグ期間にゲームをプレイして、不具合を見つける人は「デバッガー」と呼ばれます。または、テスターと呼ばれることもあるようです。

デバッガーの方は、その開発会社の社員がやることもありますが、大半が専門の会社に依頼することが多いです。

・デバッガーが見つけたバグは、プランナー、デザイナー、プログラマーが修正する

デバッガーの方は、バグを見つけるのが仕事で、バグを修正するのは、実際にゲームを作成したプランナーやデザイナー、プログラマーとなります。

デバッグについてまとめると、「デバッガーが見つけた不具合を開発者が修正」を繰り返して、不具合を0に近づける作業となります。

Aバグ

さて、Aバグとは、デバッグ期間中に見つかった不具合の優先度を示します。「A」が一番高く、その後に「B」「C」と続きます。

会社によっては、Aよりも優先度が高い「Sバグ」や「A+」、「A-」、「B+」、「B-」など、さらに細かく優先度を分ける場合もあります。

 ・Aバグの内容

進行不能(操作不能)、停止(フリーズ)、クラッシュ(本体強制リセット)、ハングアップ(クラッシュと同じ意味)などがあります。

・要するに再起動するしかない状態

どれも似たような意味ですが、要するにゲームが動かなくなって、電源を消すかリセットするしかなくなる状態ということです。

こんなことが頻繁におきたら、プレイヤーとしてはやってられないので、最優先で修正する必要があります。敵を倒したらフリーズ、街を出たらフリーズとかやってられないですよね。

・実際に発売したゲームでもたまにフリーズするよ?

と思う方もいらっしゃると思います。その通りです。デバッグを終えてマスターを迎えたゲームであっても、Aバグ的な不具合は発生することがあります。

デバッグ開始時、Aバグは100件以上、ゲームによっては1000件以上

製品である以上、Aバグは残してはいけないのですが、デバッグ開始時には、大抵100件以上のAバグが報告されます。場合によっては、1000件以上、もしかしたら1万件なんてこともあるかもしれません。

・修正し切れない場合や、見つけられないバグが残ってしまう

この100件、1000件のAバグを開発者達で修正するわけですが、再現頻度が低いものなどは数件修正しきれずに残ってしまう場合があります。または、デバッグ期間には見つからず、発売後に発覚してしまう不具合もあります。だいたいAバグが5件くらい残っているだけでも、巷ではバグだらけと言われてしまうこともあるので、開発者もAバグの修正には必死です。

Bバグ

・修正必須ではないけど、修正しないとゲームのクオリティが著しく下がるもの

 Aバグは、修正必須で修正しないと、まともにプレイできない不具合ということでした。それに対して、Bバグは修正必須ではありません。しかし、修正しないとゲームの質が著しく下がります。

例えば、モーションがおかしい(Tポーズになってる)、手や足が不自然に伸びる、壁をすり抜ける、背景モデルが不自然、一部の音が鳴らない、一部の攻撃が当たらない、などぱっと見すぐにバグだと分かるものです。

・BバグはAバグの10倍の件数はある

Aバグの100件~1000件以上に対して、Bバグは1000件~1万件は発生すると思われます。まあ、ゲームの規模にもよりますが。

・Aバグの修正が間に合わない場合、Bバグの一部は保留になることが多いです。

Aバグを全て修正することが最優先事項なため、Aバグを修正しきれない場合は、一部のBバグは保留となってしまいます。この保留にする行為を「仕様」といいます。(笑)

・「仕様です!」

ゲーム会社では、よく聞く言葉ですが、修正した方がいいけど修正が間に合わない場合、そのバグは当初から意図したものであると断言してしまう最終手段があります。つまり、それはもともと仕様書に書かれるものだったと後から言い切ってしまうということです。冗談ではなく、おそらく50件くらいは仕様になることがあるのではないかと思います。もちろん、仕様を増やしすぎるとクオリティが落ちます。

Cバグ

・修正した方がいいけど、無理に修正する必要はないもの

 最後はCバグです。Aバグは修正必須。Bバグは修正しないと質が落ちる。ということでしたが、Cバグはちょっと気になるけど、まあいいかな?というレベルの不具合です。

例えば、服の袖が腕にめり込む、カメラがちょっとずれてる、キャラのモーションが一瞬かくつく、キャラが1ミリくらい浮いてるように見える、攻撃が極稀にあたらない、など

正直、よく見ないと分からないような不具合となります。Cバグは見た目がちょっとだけ不自然という場合が多い気がします。または、極端に発生頻度が低く、進行不能というわけでもないような不具合といった感じです。

・Cバグは、Aバグよりも少ないことが多い

Cバグは、デバッグ開始時にはBバグに属している場合が多く、デバッグ終盤に他のBバグより優先度が低いと判断されたものがCバグに降格することが多いです。なので、件数自体はAバグよりも少なくなる傾向にあると思います。

・ほとんど仕様になる

 Bバグが修正できない時の最終手段「仕様です!」がCバグでは、ほとんど「仕様」になります。手が空いてる人がいたら修正してもいいかなというレベルです。もちろん、Cバグも全て修正すれば、クオリティはより高くなるので、修正できるなら修正した方がいいと思います。

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あとがき

ということで、デバッグにおける、Aバグ、Bバグ、Cバグについての記事でした。何気なく書いた記事ですが、3000文字を超えるそこそこの記事になりました。よく、ゲーム会社における「デスマーチ」なんて言葉がありますが、これは大抵デバッグ作業の期間を指すことが多いです。

また、不具合修正と言いつつも、デバッグ期間中にまだ作りきれていないモードや機能などがあることも多く、実装しながらデバッグという状態になることも珍しくありません。

まあ、どのような状態であろうと、デバッグ期間が終了したらマスターになって発売するか、Aバグが残りすぎて発売日を延期するかしかないので、なりふり構ってられないということです。私は、そんな無事に発売日や配信日を迎えたゲームを楽しくプレイさせて頂きたいと思います。

以上、【ゲーム開発】Aバグ、Bバグ、Cバグとは?でした。