のりブログ

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決算資料からボーナス額を求める方法 (賞与引当金)。任天堂やスクエニで計算してみた。

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こんにちは!のりです。

6月は夏のボーナスの時期ですよね。ボーナスは月給の2ヶ月分というところが多いらしいですが、会社によってはそれより少なかったり、多かったりする場合もあります。

あの会社はボーナスが多いとか噂で聞いたことがあるけど、実際はどのくらいの額になるのだろうとか思ったことはありませんか?よく、ボーナスが多い企業トップ100なんて記事がありますが、結局それ以外の企業のボーナス額を知る機会はあまりないと思います。

しかし、実はホームページなどで決算資料を公開している会社については、おおよそのボーナス額を計算で求めることができます。ボーナス額を知ったからどうだというわけではありませんが、気になる方もいるかもしれないので計算方法をちょっと書いてみたいと思います。

 

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目次

平均ボーナス額 = 賞与引当金 ÷ 従業員数

さっそくですが、その会社の平均ボーナス額は

賞与引当金 ÷ 従業員数

でおおよその額が分かります。

この「賞与引当金」というのは、毎年5月くらいに会社がホームページなどに公開する「決算短信」や「決算公告」という資料に載っています。大半がPDF形式で載せています。今年の6月のボーナス額を調べるには、ちょうど今月5月に公開された資料を見ればよいということになります。

従業員数」は基本的にホームページの「会社情報」などに載っています。

例として、賞与引当金 (1億) ÷ 従業員数 (100人) だったとすれば、平均ボーナス額は100万ということになります。簡単な計算ですね。

ちなみに、この100万は年間のボーナスなので、夏と冬で半々に分ける会社であれば、50万ずつ年2回もらうということになります。つまり、この例であれば夏のボーナスはおそらく50万だということになります!

もちろん、その人の基本給によってボーナス額は変動すると思われますが、新人さんのボーナスやベテランのボーナスを全て足して人数で割れば、この額ということになります。およそ、その会社の平均年齢や平均的な額の基本給をもらっている人のボーナスということになりますね。30代くらいのボーナス額といった印象でしょうか。

例1) 任天堂の決算表で計算してみる

ゲーム業界において、よく任天堂のボーナスは多い!という話を聞きます。はたしてその額はどのくらいなのでしょうか?任天堂決算短信は既に公開されていますので、計算してみようと思います。

2020年の賞与引当金は「43億9,400万」だそうです。ちなみに2019年は、「38億9,100万」とのことで昨年よりボーナスが増えていそうですね。さすが、スイッチが品薄になるほどの人気で絶好調ですね!

従業員数は、「連結社員数 6,200名」、「単独社員数 2,395名」とありますが、連結社員数とはおそらくグループ全体の人数だと思われます。マリオクラブモノリスソフトなど任天堂グループ全体を合わせた人数ということですね。なので今回は、任天堂単体での社員数「2,395」名を計算に使用します。

実際に計算すると、

43億9,400万 ÷ 2,395 = 1,834,655 (およそ、184万)

ということになります。

年間184万で、夏と冬で分割したとすると、92万ということになります。

1回100万くらい貰えるなんてさすが任天堂!と思うかもしれませんし、あれっ?意外と少ないと思う方もいるかもしれません。私は多いと思います!

例2) スクウェア・エニックスの決算表で計算してみる

さて、せっかくなのでもう一つ代表的なゲーム会社で計算してみましょう。スクエニも給料が高いと言われている会社です。しかし、スクエニ任天堂と違い「スクウェア・エニックス・ホールディングス」と「スクウェア・エニックス」で別の会社なので注意です。

スクウェア・エニックス・ホールディングス」の決算短信では、賞与引当金は「40億6,100万」となっています。

従業員数は、連結で「4,601」名だそうです。

一方、「スクウェア・エニックス」の決算公告では、賞与引当金は「15億9,600万」だそうです。従業員数は、なぜか見当たりませんでした。連結「4,601」名はグループ全体の人数なので、この値を使用すると正しい計算ができません。しかし、ウェブ上の過去の記事を参照すると、およそ「2,320」名だということが分かりました。2018年のデータなので現在の2020年とは若干違うかもしれませんが、おおよそなのでこの値を使用します。

15億9,600万 ÷ 2,320 = 687,931 (およそ 68万)

という結果になりました。

うーん。大企業にしてはちょっと低い?気もしなくもないです。夏と冬で分割すると、

34万ということになります。どうなんでしょうかね。従業員数が今は結構違う可能性もありますが、まあおおよそなので気にしても仕方がないですね。

 

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あとがき

ということで、賞与引当金からおおよそのボーナス額を求める方法でした。あくまでも目安なので絶対にこの額が平均値とは限りませんが、数値は数値なのでそんなに大きく差がでることもないと思います。

決算資料なんて普段から見ようとする人は少ないかもしれませんが、気になる会社があったら、ちょっと調べてみるのも面白いかもしれませんね。

以上、決算資料からボーナス額を求める方法 (賞与引当金)でした。